人工歯根でかむ力を取り戻す、入れ歯の悩みから解消され口元に自信を取り戻す
寿命が大きく延びるとともに、不幸にも歯を失った方々は義歯に頼らざるをえない期間が長くなりますが、『うまくかめない』『違和感がありなじめない』『発音に支障がでる』などの数々の障害がでることもありました。
入れ歯(義歯)は、世界的にみるとインカ帝国の時代には使用歴が残されていて、日本において、江戸時代には既に立派な治療法として広く普及しており、有名な川柳に『食えども、その味は 入れ歯なり』と揶揄されています。われわれ日本人は、食や食感にとても繊細な民族でもあり、季節ごとに多種多彩な食を楽しむという情緒豊かな風潮があります。
しかし、不良な義歯の使用により食の楽しみも含め、口腔の健康状態が損なわれることがあります。
それに伴い、不良な義歯を応急的に修正させる手軽な入れ歯安定剤の需要は増加の一途をたどり、年商何十億の産業にまで発展しています。その使用による顎骨の高度萎縮症(極限まで顎の骨が痩せ細ってしまう)の問題は誠に深刻でありますが多くを語る専門家はいません。
部分入れ歯使用の期間の調査によると、10年間の間、入れ歯を使用していられた方は、わずかに20%ぐらいしかいませんでした。
はたして、義歯治療は医療効果が高いといえるのでしょうか。
また、自然な口元を、金属のワイヤーが歯に掛かることで阻害され、時に大きな悩みとして、患者さん自身のQOL(生活の質)を低下させることもしばしば見受けられます。
当院では患者さんの嫌義歯権の権利の行使を尊重します
これは、誰もが入れ歯にならない権利を持つことを意味し、 生涯に渡って 入れ歯にならない、不自由なく食事や会話をする権利があり
この21世紀の科学的歯科治療や予防医療が進歩した時代に患者の皆様は、その権利を声高に主張すべきであると考えています。江戸時代ではありません。
そんな悩みを解消する方法として、近年の歯科治療分野で注目されているのがインプラント治療です。(スウェーデンで開発され約45年の臨床応用実績があります)
インプラント治療とは、歯を失った歯茎(はぐき)のなかにチタン製の規格化されたネジを埋め込み、その上にかみ合わせのための人工の歯を取り付ける方法です。
極めて天然の歯に類似していて、元の歯に近い状態で再現できるので、乳歯、永久歯に続く第3の歯とも呼ばれ、究極の歯科治療とも言われています。
埋め込まれたチタン製の人工歯根が、歯茎の骨と結合し、強い衝撃にも耐えられるようになります。
入れ歯と大きく異なり、固定式なので取り外す必要がなく、十分な手入れさえすれば、長期使用実績において入れ歯治療とは比較にならないくらい治療成績が優れています。
もともと、整形外科の分野で生体応用されてきて、医科では人工関節や骨折時のチタンプレートとして骨と骨をつなぎ合わせるボルトの役割も果たします。
この治療を希望される患者さんは、最も働き盛りでもあり、これから実りある人生を謳歌しようとされている45~60歳代の方が圧倒的に多く、義歯に頼らない生活を送ろうとしておられる、すなわち健康な歯に劣らない力でかむことができ、自然な食事、食感と会話を取り戻そうと前向きに考えられている方々です。
当院の臨床データでの最高齢のインプラント治療患者さんは86歳の方がいらっしゃいます。私も、妻も、義母も勤務医もインプラント治療を経験しています。
『老い』の象徴である入れ歯を使わずにすみ、見た目も最新技術により美しく再現できるので、前述したQOLを向上させる治療法としてインプラント治療は全世界で高く評価されています。
入れ歯で悩み続ける日々はもう必要ないのです。
食べ物の種類に制限されることも無く、すべての方々と同じ時間で同じ食べ物をとり、以前のような楽しい会食時間を取り戻せます。
実際、人生にける自信をも回復される方の多いことか・・。われわれは、そのような方々の手助けができることを嬉しく、大変誇りに思っています。
また、極端に歯茎の骨がやせてしまっている場合には、歯茎の骨に『移植』が必要になりますが、現在ではコンピュータ支援による最新の移植技術によりほぼ100%の方が簡単なインプラント治療を受けることができます。
具体例を挙げますと、我々の研究データによると、上顎の奥歯のインプラント治療では、歯茎の高さが欠乏しており、科学的根拠に基づいたインプラント治療を行うには、ほぼ全ての場合に部分的な移植が必要であることが明らかになりました。
以前ではこの移植が、腸骨という腰の骨からの移植となり全身麻酔下での手術で入院期間が約10日間という大変大掛かりなものでした。
しかし、われわれの提唱する最先端のインプラント治療では、特殊な技術で歯茎の骨を増生させることが可能で、大幅に患者さんの外科的侵襲を抑えることができ、日帰りで手術ができるようになりました。
全く歯のない患者さんが、1日でインプラント手術を終えて、その日のうちに人工の歯を取り付けて、夕刻にはリンゴをかめる状態になった症例もあります。
また、治療に際してCT(コンピュータ断層画像)による歯茎の骨質診断や3D画像シュミレーション、内科的な血液生化学検査が必須条件でもあり、外科医と補綴(ほてつ)医は、さまざまな状態を想定し、骨の状態がもろい、あるいは軟らかいといった理由により治療が困難な場合でも、患者さんの血液から凝縮した多血小板を移植に利用することで様々な対応をとることが可能になりました。
これまで多くの患者さんのご協力のお陰もあり、われわれは治療の結果や成果を次世代にフィードバックできるようになってきました。(歯科医師向け臨床研修会の定期開催)
インプラント治療は目覚しい技術革新があり、今もっとも発達している分野です。
かみ合わせのための人工歯も、コンピュータ工作機械でもあるCAD/CAM技術の応用により、セラミクス加工が飛躍的に進歩し驚くほど、軽くしなやかで丈夫な材料を、しかもアレルギーのない材料を選んで使うことができるようになりました。
手術術式や生体材料で、非常に複雑なものをイメージされる方がいますが、この治療は高い付加価値を要求される特殊な医療でもあり、患者さんに苦痛を与えてはいけないという前提があります。
手術は最小限の侵襲にとどめるのが世界的にも通例となりつつあります。
治療に際して、ペインコントロール(疼痛制御管理)の専門家の歯科麻酔医がつき、患者さんは、無痛で快適に眠っているかのような状態で治療をうけることができます。
患者さんに配慮したインプラント治療をする上では、かかせないことです。
このようなことは、欧米のインプラント専門クリニックでは当然のことでもあり、われわれのインプラントチーム(病診連携インプラント部)では、同等以上の高水準な専門技術、治療環境を提供できるようにとISO9001の枠組みで自主的指針を設定し第3者機関による定期的な査察評価を義務づけていますので、患者の皆様は、安全かつ安心してインプラント治療が受けられると思います。