静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

8月21日（日）と8月27日（土）～28日（日）と二回、3日間に分けて歯科医院向け教育セミナーを開催している㈱ジェイデックの依頼を受け、院長の麻生および、広告代理店の㈱静岡博報堂と共同で依頼のあった医院さんにて講演及びワークショップ研修を行ってきました。

中～大規模歯科診療室において、組織的な歯科医療を展開するにあたり、その組織の医院ビジョンに合致した医療政策が必要となります。

大なり小なり、予防管理を徹底して行う歯科医院の場合、必然的に規模は大きくなっていくのが普通です。物を見る視点が、個から公になってくるからでしょう。主に我々の仕事は、患者の利益を追求する医院の理想を実現するお手伝いをすることです。専門的に言うとマネージメントフレームの基本主旨の理解と整理です。

組織として目指すことの意義や、具体的な進め方、動かし方等、どのようなことなのか、ミッション立案から戦略、戦術的な思考回路の養成までを全スタッフの方に理解していただく提案とそのためのワークショップ形式のトレーニングをおこないました。

 よく、優秀な先生のプレゼンテーションや講演を聞き、感動して心動かされたのは良いが、翌日、現実に戻って実際に自分の診療室や人材を振り返ると、机上の空論で終わり、崇高な意志や志を、形にできない先生方が多く、同じ事で悩み、考えている方が多いことに気づきました。ある意味これは当然のことで、我々は組織的な仕事の仕方や進め方を学習する場を与えられていなかったのです。

その場合は学び学習すればよいわけです。　『学を為す、故に書を読む』です。

今回セミナーをお受けになった医院は、診療ユニット19台、従業員40人以上の比較的大規模な歯科医院さんで、新しく小児専用スペースを取り入れるとのこともあって、麻生キッズデンタルパークにも数回見学に来た医院さんです。

参加者のみなさんは、休日出勤での受講でしたが新しいモノの見方に気づき、学ぶためにとても、意欲的な表情をしているのが印象的でした。

 ㈱静岡博報堂　第一営業部　部長　神保剛康さんによれば

定期管理下型予防歯科を導入するということは、一般企業と同じように組織的な体制を医院に取り入れることになります。そのためには全員で意識を変え、トップダウンではない組織運営による標準化(＝７S）を図る事が重要といっています。　

①戦略　　②仕組み　　③組織構造　　④人材　　⑤行動様式　　⑥組織能力　　⑦価値観の共有　の７つのSを整理して仕事を行い、まず大きなｺﾞｰﾙ目標を設定し、そのための医院方針、医院目標設立のお手伝いをしました。

参加者のみなさんも初めて聞く話しで少し難しかったかもしれませんが、神保さんと麻生の特有のジョークも入れつつのプレゼンに、時には笑いも起こりつつ、食い入るように聞かれていて、傍らで見ていて、セミナー開始と終了時では明らかにみなさんの表情が変わっていました。

第二回目は主にワークショップによる「医療業務スタイルの見直し」を行いました。

内容に関しては、割愛させていただきますが、通常一流企業に対して、幹部向けの社内教育研修の一貫として行っているファシリテートワークショップは、わかりやすく、かつ無駄がなく充実した内容だったと思います。　その医院の風土や文化を尊重しつつ、初対面のスタッフの心や思いをつかみ、合意形成していくその手腕は素晴らかったです。　このようなことは、たとえコンサルタントでも、歯科医療の本質が理解できていないと難しいでしょう。

３日間という短い期間でしたが、仕事の仕方を学ぶ基本が習得できたと思いますので、これを元に医院の問題を解決していっていただきたいと思います。

良い仕事は、良い人間の関係性の構築具合で、さらに高まっていくことを如実に学びました。

ジェイデック　広報　長谷川