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岡本 浩先生の歯周治療セミナーへの参加

こんにちは。
歯科衛生士の植田千賀子です。

7月9日、10日と2日間にわたり東京で開催された元奥羽大学歯科保存科教授の岡本先生主催の歯周治療セミナーに同僚の深澤と共に参加してきました。深澤はスウェーデンマルメ大学研修後、間髪入れずに参加しそのバイタリティーには目を見張るものがあります。

高い水準であるスカンジナビアの予防歯科医療、最先端の非外科的歯周療法の知識から臨床応用までを一貫して指導している大変人気のあるセミナーです。プラークコントロールが歯科医療の中心であるべきというコンセンサスのもと、歯科予防の権威と呼ぶべきイエテボリ大学歯周病科との密接な連携を保ち、日本で本当に患者さんが望む歯科医療、要するに北欧型の歯科医療の啓蒙普及をされていらっしゃいます。

今回のセミナー内容は口腔の二大疾患である歯周病について、講師は岡本浩先生・竹内泰子先生です。お二人ともイエテボリ大学歯周病科に籍を置き、歯を守る心を伝授され、最先端のノウハウを学んでこられています。私は豊富な知識と圧倒的な長期臨床例、そして講義内容の面白さに夢中でノートをとり整理に努めました。

セミナー内容を紹介します

1日目 歯周組織の構造と生物学のきまり
     歯周疾患の実態
     歯周病のメカニズム

2日目 歯周治療の流れと手際のよい近道
     プロービングにより情報
     歯周疾患の診断
     シンプルプラークコントロール
     継続的なメインテナンス

と内容の濃い2日間でした。セミナーを受講して感じたことは、私たちは歯周病に対して歯石除去や骨吸収・歯肉の炎症などの歯周病に罹患して起こった『結果』にばかりに気をとらわれていて、根本的原因であるプラークや歯冠形態・歯肉形態・骨形態といった生物学的形状に関してあまり目を向けていなかったということです。

これは我々オーラルフィジシャンの研修でも、よく『教え』をいただく歯科医療のエンドポイント(到達目標)のズレに似ており、盲目的に代用エンドポイントを求めすぎると、真のエンドポイントが遠ざかっていくという教えに近いものがあると思いました。

また生物学や発生学を学ぶことで炎症の発生と波及の仕組みが整理され、歯周病に関してよりシンプルに理解を深められたように思います。

講義中に講師の先生のおっしゃった言葉に、このようなものがありました。

『治療をして疾患を治癒させるのはとても簡単なことです。しかし私たち医療従事者が手を出したところは、再発を起こさせず予防管理することが絶対です。その為には疾患に罹患した原因を追求すること、そして術者の豊富な知識と患者への正しい情報提供が必要になるでしょう。』

今回セミナーを受講して臨床で私達がまず取り組まなければならないことを考えました。
・正しくプロービングを行なうこと
・検査結果からの正確な診査 診断
・患者への指導、教育
・口腔内から読み取れる患者の情報、個性、特異部位の診断
これらをふまえて正しい治療計画と患者さんの将来起こりうる事柄の予測を立てられるようにしていきたいと思います。

セミナーに参加でき多くの知識と新たな考え方を勉強させて頂きました。
岡本先生・竹内先生本当に有意義な講義をありがとうございました

歯科衛生士   植田千賀子  深澤真依

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