5月29日(日)にペール・アクセルソン博士による『日本の歯科が変わる!「患者が要求する予防」のすべて』という講演会に参加させていただきました。
アクセルソン博士は歯科界のなかで非常に著名な先生であり、予防歯科に携わる方であればご存知の方は多いと思います。
麻生歯科に入社して予防を基本にすえた歯科医療の大切さを改めて実感し、日々勉強している私にとって、さらに多くの知識、エビデンスに基づいた根拠を身につけるために今回の講演会は非常に興味深いものでした。
患者さんのニーズに応じたセルフケア、プロフェッショナルケアを併用することの大切さ、患者さん自身に動機づけを行い、自分自身でもプラークコントロールを行う必要があることを患者さんに伝え、気づかせることの大切さを学びました。
日々、麻生歯科でもMTMの流れの中で、その患者さんに合った予防プランを考え、実践していますが、患者さんの生活背景や口腔内環境を把握し、その上で最適なプランを提案し、実践することの大切さを再認識しました。
またその中のプランの一つとして、例えばPMTCを行う際にも、key riskとなる臼歯部隣接面を中心に行い、患者さんが管理できる部分に関しては行わず、患者さん自信で管理してもらうというように、その患者さんの口腔内でリスクとなっている部分を担当衛生士として把握し、ケアしていくことの大切さを知りました。それには、患者さんの口腔内はもちろん、性格や器用さ等内面的な部分の把握も必要になるのではないかと感じました。
長く患者さんと付き合っていくなかで、いつも全体をケアするのではなく、全体を見ながらも部分的に行い改善していくことで、プロフェッショナルケアとしての価値が上がり、衛生士として感謝してもらえるようになるのかなと思いました。
著名な先生にお会いでき、知識だけでなく内面的な部分でも刺激を受けたことに感謝するとともに、今回学んだことを明日からの診療に少しでも生かしていけたらと思います。
歯科衛生士 佐久間 愛