静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

先日、山形県日吉歯科診療所の熊谷崇先生の講演会に行ってきました。

日吉歯科診療所は、当院が常に勉強させていただいている歯科医院であり、熊谷先生の崇高な理念、医療感性や｢治療中心ではなくメインテナンス中心の歯科医療」というスタンスに麻生が深い感銘を受け、麻生歯科も目指す医療の方向性を変えていった、言わば麻生歯科クリニックの原点ともなる歯科医院であります。

私は去年の７月に中途採用で麻生歯科に入社を希望し、今現在１年弱になりますが「なぜ予防歯科なのか」この１年勉強してきました。まだまだ勉強中ではありますが今回の講演で改めて予防歯科の素晴らしさを確認でき、知ることができました。衛生士としてやるべきこと、今後自分がどういう衛生士を目指すかも再確認できました。

そして今現在、歯科医院数は乱立し増加の一途をたどっていますが、市民のDMFT（過去の虫歯経験歯数）の数値は数十年間変わっていないという現状があります。本来、歯科医院の数が増えれば市民のDMFTの数値は減るというのが自然のはずです。しかし、なにかが間違っているのか、８０歳を経過して約半数程度の方々が無歯顎です。少しでも日吉歯科診療所のような形の歯科医院が全国にできると、そのおかしな構造が変わるのではないかと自信を持って信じることができました。

私は、人々の口腔の健康を維持していくこと、義歯やインプラント治療を受けなくてもいいように、人々の歯を守っていくことが歯科衛生士のやるべきことであり同時に求められていることであると思いました。それを診療室として達成できるようにすることが、院長が常々いっている『患者さんの利益』を考慮した歯科医院というもののように感じます。

日吉歯科診療所や麻生歯科ではMTM(メディカルトリートメントモデル)という診療の流れを取り入れています。MTMとはう蝕や歯周病の科学的診断や治療の研究をする学問をもとに、病気の根本原因を把握し、予防への確かな道筋をつくる医療です。MTMを行っていくにはMTMをしっかりと理解し、定期管理ができる衛生士が必要となります。

麻生歯科にも専任衛生士という定期管理ができる衛生士が何名かいますが、私も将来的には専任になれるように今現在、先輩たちから教育を受けています。そして今回の講演を受け専任を目指す気持ちがもっと増し、衛生士として一人でも多くの人々の口腔内の健康を維持しサポートしていけたら、とても幸せなことだと強く思いました。

歯科衛生士　　松井　敦子