臨床研修医の後藤です。麻生歯科クリニックに勤め始めてから3ヶ月が経ちます。その間、全国から多くの歯科医師・衛生士の方々が見学や研修にお見えになりました。
“麻生歯科クリニックを見学に訪れる方が多いのは何故だろう?”と思い、院長に質問してみたところ、「他の医院との違いはどこにあるのかを考えて、まとめてみるように」と言われましたので、私なりに感じたことを書いてみようと思います。
私は、「定期管理型のメインテナンスがスムーズに機能している」ことが他の歯科医院との大きな違いではないかと感じています。
定期管理の中心的役割を果たすメインテナンスは、ただ「定期的に歯科に通って検診し、口腔内のケアをすること」ではありません。メインテナンスのポイントは、「バイオフィルムの破壊と除去」にあると知りました。多くの歯科医院で「定期検診」を行っていると思いますが、「検診」するだけではダメなのです。「定期的なバイオフィルムの破壊と除去」の行えない定期検診では意味がありません。
メインテナンスの担当は歯科医師ではなく主に歯科衛生士です。高い見識と熟練した技術がなければ、短時間で効 率よくバイオフィルムを破壊し除去することはできません。また専門的知識を患者さんに分かりやすく伝える能力も要求されます。つまり、能力の高い衛生士が いなければ定期管理はできないわけです。
麻生歯科クリニックでは有能な歯科衛生士を育てるために、人材の教育・育成に最も力を注いでいます。特に、週に2回、時間を設けて衛生士の個別教育を継続しています。
500人以上のメインテナンス患者を担当する先輩衛生士がマンツーマンで指導し、ある一定の基準に達した衛生士のみが、メインテナンスの担当になれます。ですから、誰が担当しても一定のクオリティーでメインテナンスを行うことができます。
教育は勤務時間外に行うことが多いため、見学の方々になかなかお見せする機会がありませんが、育成に関する決め細やかなルールやマニュアルがとても充実しています。
知識と技術を持った衛生士の育成には時間と費用がかかります。またシステム化も大変な労力を伴います。そのため、多くの歯科医院では、定期管理が最も効果的で患者さんの利益になるとわかっていても、積極的に導入し患者さんに勧めることができないのだと思います。
麻生歯科クリニックでは、定期管理型のメインテナンスができているので、「健康な歯は健康なままに。治療が必 要な部分は必要なベストな治療を施して、その後再発させない」ことを患者さんと約束しています。約束なのでお互いにルールも存在しますが。徹底して行い、 結果を出していることが、多くの患者さんから支持される理由であり、全国から見学者が訪れる大きな理由でもあると思います。
また機会がありましたら、私の見た麻生歯科クリニックについて書かせて頂きます。