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キシリトールの効果についてシンポジウム出席

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 今回初めてブログを担当させて頂きます。歯科衛生士の深澤です。

 私は他院にて勤務していましたが、自分の理想とする歯科衛生士の姿に最も近い形をとっている麻生歯科に惹かれ今年の7月にお世話になる事になりました。院長以下快く引き受けてくださり感謝しています。
以前からメインテナンスを主に担当していましたが、医院から任されるメインテナンスの内容は予想以上にハードで、私もある程度経験を積んだつもりでいましたが、知識と技術不足を思い知らされました。以後、目標をかかげ麻生流というか、ここで通用するメインテナンスができる衛生士になれるように勉強しています。
 今回,理解していたキシリトールの内容の復習として、先輩方や同期入社の衛生士でキシリトールの有用性について国際シンポジウムに出席し研修してきましたので、その内容を報告したいと思います。
みなさんキシリトールはご存知かと思います。フッ素と同様に虫歯予防の代表です。その効果について再度説明します。
キシリトールは白樺や樫の木など自然界に存在する物で出来ており、砂糖と同等の甘みを感じる事の出来る糖アルコール(代用甘味料)の一つです。通常、飲食をした時に砂糖や炭水化物にミュータンス菌が反応して酸を吐き出す事により虫歯が出来ます。しかし、キシリトールは砂糖ではないのでミュータンス菌は反応するものの、酸を作る事が出来ず虫歯が出来ません。そして、ミュータンス菌の栄養源にもならないので、無駄なエネルギーを消費する事となりミュータンス菌は弱っていくのです。そのようなことから虫歯予防にとても効果があることが様々な研究により報告されています。
今回のセミナーでは3カ国での研究や臨床の第一人者の先生方からお話を聞きました。
日本からは歯が萌出する1?2年前からキシリトールを摂取すると虫歯予防に93%の効果があると報告がありました。
フィンランドからはミュータンス菌はある特別な能力を持っていて、基質がなくても酸を産生出来るので齲蝕医原性が高いといわれると報告がありました。
アメリカからは、がん患者さんは、放射線治療の副作用で唾液分泌減少に伴い口腔内が乾燥しやすく虫歯にかかりやすいので、キシリトールシロップを用い、虫歯菌をコントロールして虫歯予防をしているそうです。
キシリトールは当院でも、かなりのウエイトで扱っていますのである程度の知識はついていましたが、今回の先生方の講演で更に深く掘り下げたお話も聞く事が出来て勉強になりました。
虫歯は医院で確実に予防する事が出来ます。しかし個人にあった予防法を探し実践しなければ真の効果があらわれません。
私達は患者さん個々のお口の状態に合った予防方法を提案し、運用していく事で患者さんのお口の健康を守ります。
患者さんにとっても自分にとっても良いメインテナンスができるようにがんばっていきます。