静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

こんにちは。
歯科衛生士　柿本です。
７月３日（土）、4日（日）に山形県酒田市で行われたチームミーティング後、その翌日から行われる“日吉歯科診療所　歯科衛生士見学セミナー”に参加するため一人山形に残りました。
このセミナーの受講は当院専任衛生士の必須条件であり、日吉歯科診療所を３日間にわたり見学できる大変意義のあるセミナーです。今回で２５回目となります。北は新潟から南は福岡まで１１医院の参加となりました。
実際の国際水準の臨床現場と従事するスタッフの方々の無駄のない動きが見学できるので大変人気の高いセミナーでもあります。治療中心の日本の歯科医院との明らかな違いが、医療従事者でもはっきり分かります。
 日吉歯科診療所を追随する立場にある、セミナー参加のどの医院の歯科衛生士も“患者さんのお口の中の健康を守り維持していきたい”という強い思いが感じられ、とても刺激を受けたセミナーでした。このような衛生士が増えて、歯科医院の在り方が変わると、おのずと日本人の口腔への健康意識が変わると思いました。それぞれの現状の課題や問題点は様々でしたが皆このセミナーで何かをつかんで自分の医院に生かそうと考えているようでした。
麻生歯科クリニックにおいて、生涯目標とする医院、日吉歯科診療所のMTM（メディカルトリートメントモデル）のシステムが定着されつつあるのではないかと感じました。日吉歯科診療所理事長・熊谷崇先生のお話では、当院院長の医療観である“患者利益”、“患者さん生涯のお口の健康を維持する”という考えをあらためて再認識することができ、日々自分が行っているメインテナンス・診療（初期治療）が間違っていないという確信と自信を得ることができました。

歯を失わず自分の歯で生涯おいしく食事ができたり会話ができたりすることは、とても楽しく幸せなことだと思いませんか？

私たち麻生歯科クリニックの役割は、そのための最良の手助けや患者さんの口腔の健康マネジメントにあると考えています。今までの歯科のかかり方を思い出してみてください。痛くなって悪くなって歯科医院にかかり、治療・詰め物・かぶせ物等の修理をします。定期管理を受けずにいると、短期間でその歯が、また悪くなり再び再治療を余儀なくされます。そこに病気にかかるプロセスの説明や、なぜそうなるのか、原因の詳しい医療情報が乏しいので、まじめに歯科医院に治療で通院している方々の方がむしろ、口腔内が人工修復物で満たされ、衛生状況が悪化の一途をたどります。
このような歯科医院のかかり方をしていませんでしたか？

日本ではこのようなパターンで歯科医院を訪れる方がまだ大多数というのが現状です。しかしこのようなことを繰り返していると確実に歯は失われてゆきます。それを防ぐためには“メインテナンス”が重要であり必須です。このことはただの空論ではなくメインテナンスによりお口の中の健康が守られるという信頼性の高い医学的データが既に出ています。お口の主な疾患は既に予防が可能なのです。
今回見学させていただいた日吉歯科診療所では３０年前からこの考えの下、定期口腔管理型の歯科診療をされており、これまでの膨大かつ貴重な患者さんの個人データが耐火、耐震設計の蔵に蓄積され厳重に管理されています。
３０年分のデータはやはり圧巻でした。虫歯・歯周病は細菌による感染症です。それはメインテナンスにより防ぐことができるとデータで立証されています。
メインテナンスという医療行為は一見地味に思えるかもしれませんが、確実にお口の中の健康を守ることができます。最近では歯周病と全身疾患との関連も取りざたされています。
今回チームミーティング・見学セミナーで学んだことを医院に持ち帰り、スタッフ全員が同じ目的のもと進んでいけるよう、あらためて院内に周知するつもりです。分かっている事でも確実に理解・浸透させ続けると医院の理念にまでなるからです。その結果一人でも多くの患者さんがお口の中の健康を維持でき、生涯楽しく過ごしていただきたいというのが私たちの思いです。

歯科衛生士　　　柿本　薫　　

 
追伸
熊谷先生はじめ、日吉歯科診療所の皆さまには、とても親切にしていただき感謝しております。ありがとうございました。