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第5回 チームミーティング2010 Evidence Besed Oral Physicianに参加して

7月3・4日に山形県の酒田市で行われた第5回Oral Physicianチームミーティング2010に参加しましたので報告します。

毎年7月の第一週の週末に東北公益文化大の大ホールに日本中から予防歯科医療実践者の歯科医師、歯科衛生士やスタッフ、実にその数600人以上。全員がオーラルフィジシャン歯科診療室で勤務され、高度に標準化された口腔管理育成型歯科医療により日本の歯科医療構造を変えようと実践されている志高い方々です。
今年のチームミーティング最大の争点は、管理型歯科医院の結果とその目指す医療の質をデータで示し相互に提携しあおうというものでした。会場内で一瞬、静まり返ったオーラルフィジシャンを目指す歯科大学4年生からの手紙の内容は衝撃的です。

自身の閉塞していた歯科医療の再生をテーマに日吉歯科診療所の門戸をたたき一心不乱に追随して、はや6年。オーラルフィジシャンの熊谷 崇先生の歯科医療に対する取り組み、世界水準な診療内容と診療設備、学際的な視点での医療の質の見方に心引かれ続けてきました。30年以上に及ぶデータの蓄積から得られる、診療室の結果には私だけでなく会場の誰もが圧倒されたと思います。

また一つ、大きな課題を与えられた感じがしました。それは、医療の質の測り方です。健康がベースの医療の場合、その医院の医療の質を構造、過程、結果で測定が可能、すなわち医療機能評価ができるのです。簡単にいうと、日本歯科医師会の行動指針である8020運動を例にとると、8020達成のために必要なインフラ、組織、医療機器の整備状況等の構造、達成のための年齢別の具体的な取り組み方や管理型歯科医療の実態、公衆衛生の実態等の過程、その結果得られる残存歯数や治療成績、生存率等。それで8020運動を評価できるのです。その医療データこそが患者さんの利益になる真の価値ある情報で、客観性がある物差しでお互いの医院を評価する事ができる。その考えに多いに共感しました。 

偉大な先生から生涯学び続ける事の大切さ、重要さを再認識しました。まさしくコンティニューエデュケーション。熊谷先生の後を真っ先に追って、学び続ける山形県緑町齊藤歯科医院 院長の齊藤 直之先生はこのような興味深いことを言っています。『医院に大切なのは、人々の健康を守り育てたいと思うこと。従来の歯科医療に予防をくっつけたような予防歯科ではなく、健康な人を増やしたい、生涯患者さんのお口の健康を維持させたいという思い、その思いに則した過程、そのことを最優先して行う予防歯科医療は手段は同じようでも結果が全く違う』 ・・・。 そのとうりだと思います。

私にとっての偉大な臨床家とは、惜しげもなく診療室や教育手法を公開し、医療情報を自由に共有、閲覧させてくれ、またその知識や知恵、体験や技術を常に患者さんのために臨床に応用する方法を考える歯科医師です。私、麻生にとってそのような偉大な歯科医師は熊谷 崇先生、と静岡が誇る天才口腔外科医(トップサージャン)の澤 裕一郎先生の二人があげられます。
近い将来、故郷の静岡から、歯科医療の風を起こしてみたいと思いました。まだまだ成長発展する医療分野です。私もこの地域と共に市民の皆さんの口腔への意識を変えたいと熱く思った2日間でした。

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