最近、ご同業の方々からのメールやお悩み相談が非情に多い。懇切丁寧に返信はしているが。一介のGP(一般歯科医)なので(苦笑)、返答に苦慮することもあります。それはさておき、
自分は明海大学同窓会静岡県支部に属しており、大学の地方同窓会のメインとして、講演していただける講師の先生を紹介してくれないか?と体育会系の先輩の命を受け二つ返事で快諾した。そこで先週末に静岡にきていただき、講演していただいた。
先生は厚生労働省入省後、指導医療官を歴任、社会保険診療報酬支払基金本部歯科専門役等の重要職をこなし、現在は日本大学歯学部社会歯科学の教授になられている。いわば、保険診療と歯科医療経済のエキスパートである。その鋭い視点と合理的な考えから、現状の問題点や今後の歯科医療の在り方、発展のさせ方等、非常に魅力的で快活なアドバイスが聞けた。
先生の論文、『疾病管理プログラムの公的保険制度導入について』を読むと、口腔管理学の重要性やその波及効果等、私が目指す管理型医療のビジョンが描かれている。診療室が繁栄していく実践的な考えを先生独自の視点から述べていただいた。
『成功する歯科医療のために』
意義多い内容だったので私なりに要約してみた。
1)競争しない 支配しない 支配されない自分の世界観で生き、決断したら信じて進む。
2)問題解決志向プロセス(POS)を確立する
3)演繹法で考えない、世の中を明るくするのは帰納法的考えを定着させる
4)国民の歯科医療に対する期待値の変化を感じ、カスタマーズロイヤリティーを確立させる
5)Noblesse obligeの高い精神性を持て
6)如何に生きるか、如何なる歯科医師になるか
仕事柄、先生とお会いする機会が多々あるが、発言や趣旨が終始一貫している。その強い信念に敬意を評して発言させていただいた。