静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

  こんにちは　歯科医師の髙橋　玄です。
６月１２日から１９日までの８日間、予防歯科学の本場であるスウェーデンのマルメ大学において海外研修に参加します。参加者は、院長　麻生、歯科医師　髙橋　玄、衛生士　貞松（旧姓　竹下）、榎本、深澤、佐久間、ASO KIDS DENTAL PARK衛生士　小川の計７人です。
医院の目指す医療を、国際的に通用する予防歯科臨床の追求にシフトした時より、同じ予防歯科医療の方向性を持つ優秀な全国の先生方に、スウェーデン研修に誘って頂ける日を心待ちにしていました。
３年越しに、当院では研修で得られることを、次世代に繋げる意味でも比較的若い世代を中心に参加を募りました。

 　１９７０年代のスウェーデンでは、現在の日本と比較できないくらい国民のお口の環境は悪化しており虫歯、歯周病によって多くの歯を失っていました。そこで国家規模のプロジェクトを発足させ、虫歯を治す歯科医を量産させ、場当たり的に対応するのではなく、医療の本質、すなわち予防介入を図り、国民の口腔内を世界有数の健康で良好な状態へ大きく改善させました。
　地域の保健所レベルで日本の様な集団検診ではなく、乳幼児?青少年の世代の個人を対象に、唾液検査や細菌検査などの科学的な検査を導入、検査にウエイトを置いた医療のの観点で虫歯予防対策を施行したのです。自治体や学校、教育・育成関係機関も積極的に支援しました。　
その経緯もあり現在、世界のベンチマーク的存在であり、予防歯科臨床、予防歯科教育、臨床研究の最高峰に君臨しています。

麻生歯科クリニックでも、８年前にこの予防歯科臨床を導入し患者さんの真の利益（生涯を通じて自分の歯でいられ、
健康なお口で過ごせることによって得られる当然の権利）を追求してきました。まだまだ未完成な当院ではありますが、部分的な点で、理解し少しは実践できている手応えを感じてきました。
というのも、８年前と現在とでは来院される患者さんのお口の環境や健康状態が大きく異なるからです。

　今回の研修では、歯を失う２大歯科疾患である虫歯、歯周病のうち、虫歯に標準を絞って学習してきます。
　また、スウェーデンは世界でもトップクラスの長寿国であり、社会全体が健康維持の重要性を認識し国を挙げて取り組んでいます。そのような心身の豊かな国を実際訪れ、肌で様々な哲学・文化を感じたいです。

今回の研修で習得したことを、全員で共有し患者の皆さんの役に立つ歯科医療人になりたいです。