静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

５月２３日（日）岐阜県にある朝日大学で東海口腔衛生学会という学会がありました。

麻生歯科に入社して約２カ月になります。毎日がとても充実していて、先輩方に支えていただきながら日々勉強させてもらっています。最近は、患者さんと触れ合う機会も増え、お話する楽しさや、感謝してもらえる喜び等を感じ、人間的な部分でも成長させていただいています。

この度、短大時代に書いた論文を発表する機会をいただきました。「うがいによる清涼飲料水摂取後の歯垢pHの経時的変化」というテーマで１０分間約５０人の前で発表しました。少し分かりづらいテーマであるかと思いますが、ポカリスエットやコーラ、オレンジジュース等の清涼飲料水を飲んだ後、うがいをすることによって口の中にどのような影響を与えるかを調べたものです。
近年、清涼飲料水の消費量は増え続け、日常生活のなかで気軽に摂取することが可能ですが、その中には多くの砂糖が含まれています。しかし、患者さんに対して清涼飲料水の摂取を制限することは困難であります。そこで患者さん自身が気軽にできる予防対策としてうがいを取り上げ、うがいの効果を調べました。
清涼飲料水を摂取した後は、直後もしくは１分以内にうがいをすることをお薦めします。
おいしいものを飲んだあとにうがいをすることはなかなか難しいと思いますが、歯を守るためにも心掛けていただけたらと思います。

今回の研究で得たことを患者さんを通じて、多くの方に伝えていけたらと思います。当院では食事アンケートを実施していますが、そこで清涼飲料水の摂取があった場合、摂取方法や清涼飲料水の選択、うがいの効果を伝え、うがいという容易な行為が多くの患者さんの口腔内の一時的な予防対策となることを伝えていきたいと考えます。砂糖を多く含む清涼飲料水の摂取を控えることや、歯を磨くことが大切ですが、歯を磨けない状況下での場合、うがいをすることをお薦めします。
このような内容を患者さんに伝える機会を通じて、患者さんとコミュニケーションをとるよいきっかけとなり、自分自身も成長できたらと思います。これから多くの患者さんと接する機会が増えると思いますが、早く顔と名前を覚えてもらえるように頑張ります。よろしくお願いします。

歯科衛生士　　佐久間　愛

 
１年目の歯科衛生士の実力かと思うと、我々の医院の将来がとても楽しみです。臨床的な衛生士像の追求とは違い、科学者の端くれとしての衛生士の歯科医学の探求は、国や地域のためでも、患者さんのためでもありません。立派な社会人になり、人の役に立とうと思う気高い意識をもった己、自分自身のためだと思います。
このようなスタッフが地域歯科医療の最前線にいて、患者さんの口腔の健康を守ってくれていることを、わたしは院長として大変嬉しく思います。

院長　麻生　幸男