5月23日恒例のまるやま歯科医院と合同研修会歯っとワークが焼津市民文化センターで行われました。
麻生歯科クリニックからは高橋先生がCAD/CAMコンピュータによるセラミック即時修復の臨床例の供覧と、まるやま歯科医院からは時森先生が重度歯周病患者に対するアプローチ包括治療(FMD)についての講演を行い、両医院が互いに意見交換を行いました。二人とも臨床家として洗練されてきた時期でもあり、症例も素晴らしかったですが、プレゼンの作成、聴衆に対する配慮等、総合力が上がっており成長具合が窺い知れます。
予防管理型歯科医院において歯の大切さや価値観が高まり、歯の機能回復において削る量の少ないセレック修復法が飛躍的に需要が増加しています。治療したその日に修復物をいれることができるという点でも生物学的にも合理性があり、利便性の高い治療方法です。我々はワンデートリートメントとして位置づけています。
まるやま歯科医院は歯周病治療に特化した専門性の高い病院であり、その中心的な役割を果たし医療効果を最大限に引き上げることができるFMD療法は中等度から重度歯周病患者さんにとって、真価が発揮できる医療法であります。まるやま歯科医院の総合力はもちろん、歯周専門医、歯科衛生士、歯科麻酔医のコラボレーションによるこの医療法は、治療時間の短縮、予後の成績向上に大いに貢献するであろうと思いました。
二人の先生方の臨床成績の経過がとても楽しみです。
麻生 幸男